国鉄遺産じゃなくて現役国鉄車 いすみ鉄道

国鉄遺産じゃなくて現役国鉄車 いすみ鉄道

先日のクリスマスランチ・クルーズは大変楽しめました。

房総では、いすみ鉄道のキハ食堂車と小湊鉄道の懐石列車の両方で、食事を楽しみながら旧国鉄車両に乗ることができます。

どちらもディーゼル車なので車内で調理するというスタイルではないのですが、そこは良く考えられていて、どちらも美味しい食事を堪能できました。

列車内で食事ができるというのはそれだけで魅力的で、これこそ旅の醍醐味だと思いますが、最近は食堂車なるものが以前より減りました。

昔は、富士山を見ながら新幹線でお食事・・・っていうのが定番でしたけど、最近は味気ない旅になっています。

手間ひまかかるから食堂車はやりたくないのでしょうが、乗る側にしてみれば、暖かい軽食くらい食べたいなと思いますね。

しばらく体調を崩していたいすみ鉄道の社長も、ようやく元通りになったようで、ブログの更新も順調なようです。

最近の記事で面白かったのは、町おこしのこと、今はどこの自治体も躍起になってB級グルメの開発に取り組んでいるようですが、なんでこの町にこのグルメ???というのも少なくありません。

どうせB級グルメを開発するのなら、少しでもその町を連想させるものが良いですね。

いすみ351例えば大原なら伊勢海老にあわび、南房総ならくじら、勝浦ならカツオにマグロ、銚子ならキンメという具合に、そこで食べたいものがふっと頭に浮かびます。

そういった食べたいものと、ロ-カル線が結びつけば言うことなし。

たいてい食材の旬な時期にそれぞれの町へ出かけるわけで、つまり定番の外食ということになります。

キハ52

お客にとって定番なので、それを無理やり変える必要はないわけで、わざわざ何の縁も所縁もないB級グルメを開発する必要はありません。

最近のB級グルメ開発競争のを見ていると、これでは人は集まらないでしょう・・・と思うものもありますね。

キハ28

定番というのは、車両にも当てはまることで、いすみ鉄道では旧国鉄キハが現役で走っています。

昔この車両に乗ったことがある人はもちろん、乗ったことはないけれど憧れて乗りに来る人もいますね。

自分も以前この車両に乗ったことはありませんから、憧れていすみ鉄道のキハに乗りに行っている一人です。

ですから、キハの色がいきなり変わってしまったり、変なペイントになってしまったりすると、ちょっと・・・・・

定番に乗りたいというのは、そのままで良いということなんですね。

いすみ300

いすみ鉄道の顔になったムーミン列車、最初にこのペイントを見たとき、なんだか違和感を覚えたものでしたが、今ではこれがいすみ鉄道だと思うようになりました。

さらに、親子連れなどはキハよりもムーミン列車の方に興味があるようで、大原駅でキハとムーミン列車が停車していると、キハには目もくれず、ムーミン列車の前で記念撮影しているところを見かけます。

ムーミン列車がいすみの顔であるということが、広く浸透してきた証拠ですね。

大原駅

だから、ムーミンのペイントも黄色い塗装も変えて欲しくないです。

何年かたって、又いすみ鉄道に来ましたって人が、昔と変わらないムーミンや黄色い列車に乗ることができれば、それはうれしいことでしょうし、今は子供が小さくて遠出できないけれど、数年たったらムーミン列車に乗りに行こうという人が必ずいるはずです。

今はグローバルだなんだと言われる時代ですが、結局のところ何百年も生き残っている老舗というのは、昔ながらの伝統を守りつつ時代にあった商売の方法だけを変えている商家が多く、余計なものに手を出したり、定番を止めた商家はつぶれるしかなさそうです。

大原駅

結局、商品というのは、その名前やモノからそのお店なり自治体なり会社なりが連想できて、いつでもそこにある安心感なんですね。

ローカル鉄道でいうなら、車両であり、景色であり、地域の特産品ということになります。

観光を実現するためにはローカル線と自治体の努力協力が不可欠ですが、ゆるい感じで長く細く続く関係が良さそうです。

もし、新しい商品やB級グルメを開発したら、それが広く認識されるまでじっと我慢する必要がありますし、認識されたら止めないことが大切だと思います。

さて、ヘッドマークなしのキハを、いつ撮影に行こうかな・・・とただ今思案中。